工事初日は、資材等の搬入と、鐘つき堂を持ち上げる枠組みづくりに費やされました。
三本が傷んでいました
作業にかかる前に、四隅の柱に巻かれていた銅板を取り除いてみます。幾つかの柱は多少のダメージを受けているのかな?と想像をしていたのですが、めくってみるとビックリ。
4本中まともな柱は、1本しか残っていませんでした。
それも、良く良く見ると柱の根元には「ツギ」をあてた跡が・・・これは、20年ほど前に鐘つき堂を現在の位置に移動したときに、修理したのでしょう。南東の日当たりが良い柱以外は大なり小なりダメージが進行していたようです。
この状態ならば、大雪が降らなくても何時かは現在の状況のようになっていたのかも知れません。その点、雪が降り周囲に誰もいない時に柱が潰れて良かったのかも知れません?
潰れた柱は
潰れた端の方ですが、潰れた部分だけではなく、いたんだところは上部にも可也広がっている様子です。根元から釘抜きを入れて少し動かすと内部からスポンジ状になった木片がバラバラと落ちてきます。手持ちのメジャーを差し入れてみると15センチばかり、上部にも腐蝕が進んでいる模様。
よく昔から、北東は丑寅と言って魔が入り込む「鬼門の方角」とか言います。鐘つき堂の柱の状態を見ると確かにうなずけるところが有ります。
木組みの作成
今回の工事は、大まかにいえば、鐘つき堂全体を持ち上げ、柱の根元を浮かせて不良箇所を切断、そして切った分だけの長さの束石を当てる・・・と言ったものです。
いくら小さな鐘つき堂とが言え、その重量は可成のもの。それを作業の間ジャッキで支えるのですから、鐘つき堂を支える枠組みを作るだけでも大変だと思います。
重量物が上に乗るのですが、ジャッキ部分は固定できませんので、お堂を持ち上げる枠組みのチョットした歪みが全体のバランスを崩し、不安定にならないとも限りません。
運ぶだけでも大変そうな太い角材を大工さん二人だけで上手くお堂に固定して、シッカリと確認をしながら頑丈な枠組みを作っていきます。
お昼前から始めた枠組みの作成作業、夕方には一先ず完成。お堂全体が太い角材によって串刺しになったような状態です。
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