4: 2008-07-19 (土) 14:02:44 admin ソース 現: 2008-07-19 (土) 14:08:29 admin ソース
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 平安時代始め、伝教大師は古い体質の奈良仏教に失望し、天台宗と言う新しい仏教宗派を起こされ、大師の一生は旧仏教勢力との対立や、天台宗を一人前の仏教宗派へと成長させることに費やした生涯でした。その道半ばで伝教大師は自らの死期が近いことを覚られた訳です。  平安時代始め、伝教大師は古い体質の奈良仏教に失望し、天台宗と言う新しい仏教宗派を起こされ、大師の一生は旧仏教勢力との対立や、天台宗を一人前の仏教宗派へと成長させることに費やした生涯でした。その道半ばで伝教大師は自らの死期が近いことを覚られた訳です。
 伝教大師の思いとしては、まだまだちよち歩きの天台宗をしっかりとした一宗派に育てて欲しい、自分では成し遂げられなかった夢を弟子達に託す、その一心であったかと思えます。その気持ちが「我が志を述べよ」と言う言葉に凝縮されているのでしょう。  伝教大師の思いとしては、まだまだちよち歩きの天台宗をしっかりとした一宗派に育てて欲しい、自分では成し遂げられなかった夢を弟子達に託す、その一心であったかと思えます。その気持ちが「我が志を述べよ」と言う言葉に凝縮されているのでしょう。
- 「我が為に経を写すなかれ、我が為に仏を作るなかれ、我が志を述べよ」+ 「我が為に仏を作るなかれ、我が為に経を写すなかれ、我が志を述べよ」
 (爲我勿作佛。爲我勿寫經。述我之志。)  (爲我勿作佛。爲我勿寫經。述我之志。)
 もっと端的に言い換えれば、「特別な供養など無用、それよりも私の志を多くの人々に伝えてくれ」となるのでしょうか?余分なものをばっさりと切り捨てたいさぎ良さを感じます。  もっと端的に言い換えれば、「特別な供養など無用、それよりも私の志を多くの人々に伝えてくれ」となるのでしょうか?余分なものをばっさりと切り捨てたいさぎ良さを感じます。


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