お盆が終わり、
地蔵盆も終わってヤレヤレです。お彼岸までは一息つけるかなと思っていたのですが、片付けなければ成らない課題が一つ。
お墓のゴミ捨て場が満杯なのです。
この数年間時たま燃やすだけで、余り積極的に処理をしなかった事もあり、また、この夏の不順な天気で草も燃やせずいたもので、容量オーバーは目前です。
楽しくない余り気の進まない課題ですが、放っておいてもゴミが自然に消滅する訳ではなく、誰かが片付けねば問題が解決しません。ここは重い腰を上げねばと思い、ここ数日一輪車にスコップや鍬を乗せて墓地通いです。
お墓のゴミ捨て場ですから、あるのは墓掃除で出た草や古い塔婆程度かと思うのですが、実際、作業に掛かって見ると実に様々なものが捨ててあります。
今年捨てられた草は上部に乗っている分ですから、これは割と簡単にゴミ捨て場から取り出し燃やす事が出来るのですが、問題はこの夏以前の数年来のゴミたちです。
大概、草は根が付いた状態でゴミ捨て場に捨てられますが、根には土が付いています。草は1年ほどしたら腐ってなくなるわけですが、土はそのまま残ってしまいます。
モラルのゴミ捨て場
有り難いことに草を捨てるときに多くの方がビニール袋に入れたまま捨てて行ってくれる物ですから、後には腐らないビニール袋と土が残る。それが一件や二件ではないからつもり積もって、地層のような状態に・・・
その上、お供え物の残りや食品トレーとか、お供えしたのか?ご自身が飲まれたのか?缶ビールやジュースの空き缶にワンカップのビン・・・看板の文字が読めない人が多いようなのです。困ったものです。
それだけではありません。墓整備の時に出た残土をや生木を平気で捨てていく業者や利用者の方もいるようで・・・正にモラルのゴミ捨て場的な状態。
土の間にビニール袋やカン・ビンその他雑多なものが有るので、簡単にスコップは入りません。土をほぐしてゴミを除去してからでなければ、一輪車に土を乗せられません。
4メートル四方のゴミ捨て場に、つもり積もった土とゴミが1メートル平均の高さ・・・少し塊を崩して土からゴミを取り出して一輪車へ、・・・そしてまた一すくい土を移す。
得体の知れない虫やミミズが蠢く中、まともな気持ちでは続ける事が出来ません。
「こんなん本当に片付くかな?」。遅々として進まぬ片付け作業に何時まで付き合うことが出来るか?自分でも不安に思えます。
地道に、地道に
まあ、何処まで気持ちが持続するかどうかは・・・後の問題として、実際このまま放置しておけば、ゴミ捨て場が溢れてしまうのは分かりきったこと。ゴミ捨て場が一杯になったとしても、多分ゴミは積もり積もっていくから、そうなるとごみ捨て場のブロック塀自身の強度が心配になってきます。半分でもいいから出来るところまで出来るようにやるしか有りません。
先ずは今年捨てられた比較的新しい草の撤去です。
お盆に捨てられた草は上部に乗っているだけですから、比較的簡単に運び出せたのですが、問題は去年以前の古い草。
水分を多く含み半分腐ったような状態で余り気持ちの良いものでは無く、手袋をしているとはいえ直接つかむには気が引けます。
ホームセンターから牧草などを処理するときに使うスコップの先がフォーク状になった道具を入手しました。これで直接手で触れる機会は少なくなり、また作業の効率も少しは良くなりました。
土との戦い
運び出した草は周囲の空き地に広げ、少し乾燥させて焼くことにしました。とはいえ1年以上湿った状況にあった草達ですので、思うように簡単には燃えてくれません。なかなか手ごわいものです。
9月の始めとはいえまだまだ昼間の暑さは容赦が有りません。それに草や捨てられたビニールを焼く煙が漂う中、マスクをつけて土にスコップを入れ、一すくいずつ土を一輪車に移します。
土自体は比較的にやわらかいのですが、一緒に捨てられている空き缶、空きビンや草を包んでいたであろうビニールが突き刺すスコップの邪魔をします。鍬を使って土の塊を少し崩しては、フォークをその土の中に入れて、土以外の不燃ごみを掻き出し、そして土をすくうという手間、永遠にこの作業が終わらないかもしれないというような気持ちになります。
墓地内のゴミ捨て場で、土を掘り返していると、ゴミ捨て場の片づけをしているというよりは、人目には墓を暴いているように写るのでは?と思ったり、自分自身も墓穴を掘っているような気分になります。
宝物発見!!
土の運び出しに掛かったときは、一すくいずつ「オエー」とか「気持ちワルー」とか嫌悪する言葉が出、そして誰が対象か良く分からない怒りのようなものを感じていたのですが、空き時間を作っては1日2日と処理を継続してくると、それなりに苦労の成果がで、全体の5分の1・・・・4分の1と片づけが進むものです。
何とか半分程度、土の片づけが終わったところでフォークを土に突き刺すと金属的な感触。そしてそれを引き上げようとするのですが、なかなか大物のような感じ、空き缶では無いようです。
スコップに持ち替えて周囲を広く掘ってみると土の中から意外なものが顔を出しました。何とオーブントースターです。
「トースター?」。ビンやカンならばお供えを引いてきた時のゴミと思えますが、何で人家から離れたお墓に電化製品が捨ててある?
お墓掃除にトースターを持ってくる人もいないだろうし、持ってきたところで電気もコンセントも無い!更に周囲を掘ってみるとこんどは「電熱器」に「延長コード」・・・お墓で料理でも作るつもり? (そんなわけ無いだろう!)
お墓掃除のついでに電化製品の不法投棄か、捨てられるところなら何処でも場所を選ばんのか!
さぞ、ご先祖も子孫の非常識な振舞いに鼻高高だろうに・・・ほんと、日本人のモラルや美意識は何処に・・・
政治家や役人だけが公徳心が下がってしまったように言われるが・・・我々自身の程度もお墓のゴミ捨て場にわざわざ自宅から不要になった電化製品を持ってきて捨てるまでに落ちぶれてしまっているようです。本当、情けない宝物を掘り出したものです。
この電化製品はしばらくゴミ捨て場の正面に記念として飾らせてもらいましょう。
一応片付く
処理を始めてから一週間程度。綺麗にとは行かないまでも、「継続は力なり」何とか一応は片付ける事が出来ました。
私自身もそうですが、ゴミというものは不思議なもので、ゴミとなった時点で自分の身の回りから少しでも早く遠ざけたくなるものです。
今回、ゴミ捨て場を片付けてみて感じたことは、ゴミを遠ざける時に少しゴミを種類ごとに分けるだけでも、その後をしょるする人にとって手間が大分変わります。
今後は、この状態を出来るだけ長く簡単に保つ為の方法を考えなければなりません。
お墓というところは各家のご先祖をお祭りする場でもあり、自分自身の気持ちを落ち着ける場でも有る筈です。
多くの方が利用する墓地であり、墓地のゴミ捨て場です。
ご自分の所の墓だけが綺麗になればそれで良い、と考えるのでは何時までたっても、このハカ場のゴミ問題は解決しないように思えます。
ただ、闇雲に分別を進める注意書きや縦看板を立てるだけではなく、綺麗にゴミ捨て場を使ってもらう為の工夫や知恵も必要なように思っています。
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