工事2日目は、鐘つき堂を支える枠組みの完成に費やされ、枠組み完成後は現在の基礎撤去の作業に入りました。
工事初日から丸一日を掛け、鐘つき堂全体をジャッキアップするための枠組みを作られました。不安定になっている鐘つき堂を水平・垂直に安定した状態に戻すのが今回の工事の重要なところ。
お堂を釣り上げる枠組みですが、その枠組を構成する柱や梁の一本一本、が水平?垂直か見極めながらの作業でした。その綿密な作業の成果か?鐘つき堂を支える枠組みに取り囲まれた全体の姿はそれだけでも風格があるように見えてしまいます。
枠組み完成後は早速、四隅におかれたジャッキを微妙に操作しながら、鐘つき堂をジャッキアップ。現在の束石から約1センチ程持ち上げてみます。
不安定になりそうなものですが、基礎から離れた鐘つき堂は、安定感抜群にどっしりと構えています。
お堂を釣り上げる枠組みが出来た後は、基礎をやりかえるために鐘つき堂は左官屋さんに選手交代です。
分厚くぬられたコンクリートの基礎を、削岩機で少しずつ剥がしていきます。なんせ重たい建物を支えていた基礎だけに簡単には砕けてくだません。重たい機械で少しずつ端から削っていく根気のいる作業の始まりです。
本堂前正面の柱なのですが、束石が可也すり減っていることもあり、今回の工事に際してこちらもこう少し頑丈な束石に交換出来ればと考えています。
束石の材料はこの近辺で古くから墓石などに使われてきた柔らかい材質の石。今では年月の作用か?風化だ進み束石の角が削れてきてしまっています。手で触っても、石の粒がボロボロ落ちるような状態です。
また、こちらの柱も根巻きが施され、余り雨に濡れるところでは有りませんが、鐘つき堂の状態を見ると心配に成って来ます。
根巻きをめくってみると、鐘つき堂ほどのことは無いのですが、確かに多少腐蝕の傾向が見られます。確かに根巻きは足元が引き締まり見た目は良いのですが、柱にしてみれば息が詰まり不健康になり易いのかも知れません。
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