村岡山名14代公、佩用日本海軍短剣
戦前・戦中に日本海軍で過ごされた第14代晴彦公ご愛用の短剣です。
刀身は約30㎝、刃渡りは約20㎝。
公は元丸岡藩(福井県坂井市)主の家系であった有馬純文家にてお生まれ(大正9年)で、神戸での在学時分に航空機の操縦免許を取得。
卒業後、海軍省へと入省。以降、幾多の戦艦にて乗船勤務。
高松宮様が海軍勤務当時、殿下付きの副官として一時勤務された経験もあり、戦後、姓が有馬から山名に変わった後も、高松宮との繋がりは続いたと聞く。
また、乗船中は常に船員名簿を身近に置き、「攻撃を受けて沈没の際には、船員名簿を油紙に包み、腹に巻いて、泳いで非難しなければならなかった」と、海軍時代のエピソードを語られていた。
戦後は、縁あって村岡山名13代・山名義鶴公の娘・京子様と婿入結婚し山名姓となる。自衛隊発足後は、海上自衛隊勤務。主に会計面を中心として、海上幕僚部で重責も務める。昭和63年山名会発足から、平成20年のご逝去まで、山名会の総裁を務められた。
刀は、戦後も晴彦公が手元に置かれ、時にご自分で手入れもされていたのか、今でも鋭利な刃先を残している。ただ玄人の研ぎではないので、刃の表面は鏡のようではなくムラがある。
専門店に研ぎに出すのも良いかもしれないが、その前に、自前で何とか綺麗にならないかと思い、打粉より細かいコンパウンド等で試験的に研磨中。
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