法事と十三仏

初七日から三十三回忌に至る各日忌・年忌には、それぞれに守り本尊様が縁付かれています。それらの仏様の功徳についても、ご説明しています。

年忌と守り本尊の一覧

初七日忌・不動明王 二七日忌・釈迦如来 三七日忌・文殊菩薩
四七日忌・普賢菩薩 五七日忌・地蔵菩薩  六七日忌・弥勒菩薩 
七七日忌・薬師如来 百ヶ日忌・観音菩薩 一周忌・勢至菩薩
三回忌・阿弥陀如来 七回忌・阿閦如来 十三回忌・大日如来
(金剛界)
十七回忌・大日如来
(胎蔵界)
二十五回忌・愛染明王 三十三回忌・虚空蔵菩薩
十七回忌・二十五回忌は本来の十三仏には含まれていないが、年忌法事として行うところが多いので、掲載したいと想います。

初七日忌・不動明王

 梵 字 図 像   説明
不動明王 梵字 不動明王  火炎を背にしてスックと立つ不動明王ですが、背中の火炎は一切の煩悩を焼き払い、右手の剣でこの世への未練を断ち切り、左手の「羂索」と呼ばれる縄で人々を仏縁に導くとされています。
ちなみに不動明王が憤怒の姿で描かれるのは、仏教的には救い難い衆生を教化するために大日如来が姿を変えたとされています。
この事から不動明王は大日如来の化身とされています。

二七日忌・釈迦牟尼如来

 梵 字 図 像   説明
釈迦牟尼如来 梵字  釈迦牟尼如来  釈迦牟尼如来とは、仏の教えを説いた釈尊のことです。
両手を「法界定印」という印を結んでいるのは、深い瞑想に入っている姿が表しているからです。
釈迦如来は初七日で不動明王に会った後、心を改めた故人を仏様の世界へと導いてくれます。
法雲寺のご本尊は、禅定の釈迦牟尼仏です。

三七日忌・文殊菩薩ページの先頭へ

 梵 字 図 像   説明
文殊菩薩 梵字   文殊菩薩  普賢菩薩と同じく釈迦如来の脇侍とされています。
右手の剣または如意、左手の経巻を乗せた蓮の花を持って獅子の上に乗っているのが特徴です。
諺に「三人寄れば文殊の知恵」とあるように知恵を司り、修行する人々に仏の知恵を身につけさせてくれます。
文殊菩薩の乗り物は獅子で、獅子に乗った文殊菩薩の姿が多いです。

四七日忌・普賢菩薩

 梵 字 図 像   説明
 普賢菩薩 梵字 普賢菩薩  文殊菩薩と同様に釈迦如来の脇侍とされています。両手を合わせて合掌し、白い象の上に乗っているのが特徴です。
普賢菩薩は人々が修行するのを応援してくださいます。
また『法華経』には普賢菩薩が法華経を守護する仏とされ、女人往生を護り助けるとも言われています。

五七日忌・地蔵菩薩ページの先頭へ

 梵 字 図 像   説明
 地蔵菩薩 梵字  地蔵菩薩  僧侶の姿で右手に錫杖、左手に「如意宝珠」と呼ばれる宝の珠を持っているのが特徴です。
地蔵菩薩は六道守護の仏として、人々がどんな世界に迷い込んでも、自らその世界に赴いて救い出してくれます。

六七日忌・弥勒菩薩

 梵 字 図 像   説明
 弥勒菩薩 梵字  弥勒菩薩 普段は兜率天という世界にお住まいまですが、故人が生前に犯した罪を懴悔すれば、仏の世界への修行を続けられるように励ましてくれます。
弥勒菩薩は、釈迦入滅後の56億7000万年後のこの世に現れる未来仏とされています。

七七日忌・薬師如来ページの先頭へ

 梵 字 図 像   説明
 薬師如来 梵字 薬師如来  薬師如来は東方瑠璃光浄土の本尊です。
右手は「施無畏印」という印を表して、左手に薬壺を持っているのが特徴です。
薬師如来の薬壺には体や心の病を治す力があり、人々が清らかな心身で悟りへと導いてくれます。
天台宗の総本山・比叡山延暦寺のご本尊は薬師如来です。

百ヶ日忌・観音菩薩

 梵 字 図 像   説明
 観音菩薩 梵字 観音菩薩  観音菩薩は阿弥陀如来の脇侍とされています。観世音菩薩・観自在菩薩とも言う。
右手は「施無畏印」という印を表して、左手に蓮の花を持っているのが特徴です。
観音菩薩は衆生の声を聴いて、その苦しみを取り除いて極楽浄土へと導いてくれます。
各地に観音様が多く祀られており、仏様の中も一番親しみが持てる仏様かと想います。

一周忌・勢至菩薩菩薩ページの先頭へ

 梵 字 図 像   説明
 勢至菩薩 梵字 勢至菩薩  勢至菩薩は観音菩薩と同様に阿弥陀如来の脇侍とされています。両手を合わせて合掌しているのが特徴です。
勢至菩薩は知恵の光で故人を照らして、地獄・餓鬼・畜生という三つの苦しい世界から極楽浄土へと導いてくれます。

三回忌・阿弥陀如来

 梵 字 図 像   説明
 阿弥陀如来 梵字 阿弥陀如来  阿弥陀如来は西方極楽浄土の本尊です。
両手を「阿弥陀定印」という印を結んでいるのが特徴です。
阿弥陀如来は故人を極楽浄土へと導いて教えを説いてくれます。
因みに阿弥陀如来が立てた請願の中に「信心を起こして浄土に生まれようとして念仏を唱える者は必ず極楽往生させよう」という18番目の願いがあり、
転じて得意の芸を指す「十八番(おはこ)」の語源と言われています。

七回忌・阿閦如来ページの先頭へ

 梵 字 図 像   説明
 阿閦如来 梵字 阿閦如来 

阿閦とは古いインドの言葉サンスクリット語で「アクショーブヤ」・「揺るぎない」という意味です。
阿閦如来には鏡のような知恵で魔を打ち祓い、故人に修行の決意を強くしてくれます。

十三回忌・金剛界大日如来

 梵 字 図 像   説明
 大日如来 梵字 大日如来  胸先で「智拳印」という忍者のようなポーズの印を結んでいるが、金剛界の大日如来です。
腹の前で「定印」を結んでいるのが、胎蔵界の大日如来です。
大日如来には太陽のような高い徳と智慧を備えた仏さまで、数多の衆生に光を注ぐように教化してくれます。

十七回忌・胎蔵界大日如来ページの先頭へ

正式には十三仏ではありませんが、当地方では十七回忌も行いますので、掲載します。

 梵 字 図 像   説明
胎蔵界 大日如来 梵字   現在作成中

二十五回忌・愛染明王

正式には十三仏ではありませんが、当地方では二十五回忌も行いますので、掲載します。

 梵 字 図 像   説明
愛染明王 梵字   現在作成中

三十三回忌・虚空蔵菩薩ページの先頭へ

 梵 字 図 像   説明
 虚空蔵菩薩 梵字 虚空蔵菩薩  虚空蔵菩薩は三十三回忌を担当する仏様です。
右手に剣を持ち、左手に「如意宝珠」と呼ばれる宝の珠を持っているのが特徴です。
虚空は「とても大きな空間」、蔵は「入れ物」のことです。
虚空蔵菩薩は果てしない大きな功徳と智慧を以て、故人が仏になれるように力を貸してくれます。
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