(4)天台宗初期の頃
再中興尭仙法印以降の様子を略記してみましょう。
元禄四年 | 一六九一 | 天台宗改宗再中興、初代尭仙法印 |
宝永元年 | 一七〇四 | 二代智海法印晋山 |
〃二年 | 一七〇五 | 三代全海法印晋山 |
〃八年 | 一七一一 | 四代義辨法印晋山 |
寛保三年 | 一七四三 | 五代円澄法印晋山 |
この歴代の動静を見てまず気付くことは、二代・三代の在任期間が非常に短い点です。それと、両師共に『海』の字の法名であること。
そこから類推すれば、二人は寛永寺開山天海大僧正の法系であり、短期間法雲寺で住職体験を積むために寛永寺本山から派遣されたと見る事が出来ます。