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寺報・書籍​/山名豊国 :: 東林山法雲寺のホームページ

xpwiki:寺報・書籍/山名豊国

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  • 「山名豊国」
    • 目次
    • 「はしがき」一部紹介
    • ご希望の方にはお分けいたします。

「山名豊国」 anchor.png[1]

  • 著者:小阪博之 昭和48年発行
  • 山名豊国没後三五〇年祭記念事業の一部として刊行。
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目次 anchor.png[2]

  • はしがき
  1. 山名氏の出自
    1. 遠祖
    2. 守護山名氏の興運と衰退
    3. 山名氏の再興と衰運
  2. 豊国のおいたち
    1. 出生
    2. 父祖
    3. 因幡山名氏の滅亡
  3. 豊国の因幡経略
    豊国の登場
    1. 武田高信の抬頭
    2. 豊国の因幡奪回
  4. 豊国の鳥取在城時代
    1. 鳥取入城
    2. 山名・毛利両氏の和睦
    3. 信長の中国攻略戦
    4. 豊国の因幡退去
  5. 懐旧の人‐中世の伝達者
    1. 秀吉の因幡平定
    2. 豊臣政権と豊国
    3. 徳川政権と豊国
    4. 連歌師山名禅高
    5. 終焉
  6. 豊国の教養と家族
    1. 豊国の教養
    2. 豊国の妻子
  • 刊行の辞
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「はしがき」一部紹介 anchor.png[4]

はしがき
山名豊国は十六世紀半から十七世紀前半、いわゆる”中世末から近世初頭”にかけて、激動する時代の転換期を生抜いた人である。彼の前半生は因幡国における“最後の守護”として、衰頽の極に達した山名氏の分国維持に費されている。後半生は一世紀余に及んだ戦国時代か、信長、秀吉、家康らによって統一され、いわゆる“桃山文化”の中て、”中世文化の伝選者”として過された。

侍所所司山名氏すなわち室町幕府の四職家山名氏は、各分家をいわゆる“山名分国”の世襲守護とし、小林・大葦・入沢・渡辺・田原・小鴨・垣屋・七尾・塩冶・太田垣・田公・八木・田結庄らの近臣および有力国衆を守護代や守護領の代官などに任命して分国内の国衆・郷衆等(国人層)に臨み、山陰・山陽・近畿にわたる広汎な分国を統制していたが、“応仁の乱”後、一四八0年代を中心にして内乱が発生し‐いわゆる“但伯因の乱”-、国衆の離反つづいて上級近臣の独立-いわゆる“下剋上”戦国大名化か進み、さらに山名一族の惣領家但馬山名氏よりの離脱と、その支配体制は崩壊の危機に瀕した。

この山名氏の衰頽を食止め、分国因幡を保持すべく、但馬から派遣されたのが豊国の父豊定である。豊国は父の使命を引継ぐ。そして因幡最後の守護という事になった。

山名氏の衰頽は内部で始まっていたが、没落を促進し、決定的なものとしたのは、尼子・毛利・織田といったような新興の大戦国大名達てあった。尼子氏は毛利氏に滅され、毛利・織田両氏が山名氏の分国に侵略を開始する。伯耆山名氏は既に尼子氏に滅され、豊国が登場する頃、山名氏の勢力が及んだのは但馬・因幡二国のみである。

豊国は東西から迫りくる織田・毛利の二大勢力に対し、但馬の伯父祐豊と共に巧妙な外交策を展開、分国内の統一を企ろうとする、いわば織田・毛利両氏の対立を利用し、国内の対立勢力を排除する事になる。しかし結局、但馬・因幡は織田氏に併呑された。

こうした豊国の行動は、のちに”亡国の将、弱将”といわれた。この世評はいわゆる“勝者の論理”でもあるが、特に豊国か没落守護の全責任を負ったあるいは代表的人物と看される感かあるのは、室町幕府の重鎮山名氏の末路という事と、没落したといえとも但馬国七美郡六七〇〇石を与えられて近世に存続したという事に主要な理由か求められよう。勿論、この他にも、家康の思惑とか、豊国自身の能力など要因は多くある。

ところて、こうした豊国に対する世評あるいは人物像は『岩淵夜話』『武功雑記』『陰徳太平記』『稲場民談』などによっているものが殆んどである・・・「山名豊国」はしがきより一部抜粋。

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歴史沿革[7] 村岡山名氏[8]


Last-modified: 2009-06-07 (日) 17:43:18 (JST) (5430d) by admin